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ロンドン

(その2)

美術館・博物館めぐり


 今日は日曜日、早朝散策で慣れてきたロンドン市街をこんどは博物館・美術館めぐりして楽しむことにした。

 先ずはセントジェームスパークの北側に位置するナショナルギャラリーに向かう。

 前はトラファルガー広場であいにくの小雨、傘を差しながら広場で休息ひている人たちもちらほらであった。

 また名物のネルソン提督記念碑の台座に鎮座しているライオン像は改修工事のため残念ながらみれなかった。東京日本橋の三越のコピーで我慢しよう。


ナショナルギャラリー ナショナルギャラリーの建物はコリンソス風の列柱の垂直線に丸いドームが良く調和した素敵な外観を呈している。

 所蔵している作品は13〜19世紀のヨーロッパ各国の代表的な絵画で総数2000点超。作品は時代順にルームナンバー1から46まで展示されている。

  ハイライトはこの国立美術館が誇るイタリアルネッサンスの名画の数々である。すなわちラファエロ、レオナルド・ダ・トラファルガー広場ビンチ、ポッティチェリ、ベローネーゼなどなどの作品がずらり。まさに圧巻である。

  そのほかレンブラント、ルーベンスなど枚挙にいとまがない。フランス派としては19世紀印象派の作品、モネの「水蓮」ゴッホの「ひまわり」など無造作に陳列してある。いずれも日本に持ってくれば単独で美術展が開ける代物ばかりである。

 これらを入場料無料で見れるところがすばらしい。入場は日曜日14:00〜18:00の間であった。

大英博物館 
  ナショナルギャラリーを出て大英博物館に向かう。

 この建物も威風堂々たるギリシャ風の構えの大博物館である。

  この博物館は1753年オープン、1853年に現在の建物になったそうで、所蔵するコレクションは膨大としか表現できないほどの量だそうだ。

ファラオ 先ず1階入り口左側には巨大な彫刻が並ぶエジプト彫刻ギャラリーで数体の歴代ファラオの彫刻がある。

  ロゼッタ石また、まさに入り口の取っ掛かりにあのロゼッタ石がドーンと展示されている。なんともそっけないものだ。

 これは1799年ナポレオンの部下により発見されたが後のアレギザンドリア条約により英国に譲り渡された代物。

 彫刻文は3種類の文字(僧用、民用、ギリシャ文字)によるが言語は二種類(エジプト、ギリシャ語)だそうだ。

戦利品
 このエジプト遺物には先史時代の人体(ミイラ)が展示されている。紀元前3100年以前に亡くなったにもかかわらず「ジンジャー」(その髪の毛;(驚く無かれ髪の毛が残っている)の色にちなんで名ずけられた)は、埋葬されたゲベレインの砂漠の熱砂により完璧に保存されていた。

 1階の奥はギリシャ・ローマ遺物が展示されており、ギリシャ青銅器時代室(紀元前3000〜1000年)、古代ギリシャ室(紀元前1000年〜500年)、ギリシャ・ローマ建築室など17室がある。

  このほか西アジア、先史ローマ時代の英国、中・近世、東洋、コイン&メダル、版画及び素描、大英図書館展示室がある。

 とても短時間では見れない。またゆっくり訪れて見てみたいものだ。 


 大英博物館を後にしてソーホーへ出て、夕飯をとることにする。ロンドン在住の友人と魚料理のレストランに入る。ロンドンはとにかく食事が美味くない。なんとか食べられるのはカレーと中華であるが、このレストランは何とか大丈夫とのことで戴いたが確かにあまり奨められるものではなかった。

 さらにはビクトリア・アルバート美術館を観て、今日は1日カルチャーショックの連続であったが充実した時を過ごせて快く眠りに就けた。

  明日はスイスのチューリッヒへ向かう。  



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