1996年9月1日、今日は日曜日。昨日パリからTGVに乗って ブラッセル経由ブルージュに移動して来た。昨日の午後は市内見物をしたので土地感はある。
ここでブルージュについて少し解説すると、当時の交通インフラであった運河を活用し、中世ヨーロッパの商業の中心都市(ハンザ同盟)をなして、且つ北ヨーロッパの最も重要な金融市場であった。 15世紀に天変地異で運河が砂に埋もれたため急激に衰退していったが、町並みは当時より保存され今日に至っているそうな。 したがって現在も中世の雰囲気を味わえる数少ない観光地だそうだ。 さてパリでは夜が明ける時間感覚がわからなかったが今日は大丈夫。 うっすらと明けてきた空を見上げて、ホテルを出発。下の画像に示すルート約6.5kmで市内の外れまで早朝速歩だ。
街外れに風車がある筈。先ずはそれを目指して歩く。 先ずは昨日の人波はうそのように通りには誰もいない。石畳(自動車道以外は路はすべて石畳である。)の上を今回新調したリーボッ○のウォーキングシューズで歩く。なかなか快適だ。
程なく運河に出る。町は運河が張り巡らされ、いたるところに運河がある。 朝もやの水面に映る14世紀の建物がなんとも言えず厳かに見える。 更に町の中心から外側へ歩いて行く。希に車に出会う。路は直線は少なく昔の武家屋敷街のごとく突然鍵の手状に曲がる。しばらくして城門に突き当たる。昔は一番外の運河を堀として 城門を設置していたなごりだろう。
城門の横から運河に沿って左に曲がると少し丘になっているところに2基、3基と風車が見えてきた。現在は使われてないようで主に観光用とお見受けした。
風車の丘に登ってみると今通ってきた方向にブルージュ名所の鐘楼が望める。
ちょうど7時を廻ったころだ。ぼつぼつ引き返すことにした。
帰りには大きな寺院が2つあった。町中に寺院はあるのだがひときわ荘厳な感じだ。観光案内を見ても取りたてて書いてあるわけではないのだが、とにかく立派だ。
ずんずん歩いて行き、また町中の運河の側を通る。ぼつぼつ人通りがまばらではあるが賑わい始めた。みな活動開始だ。
ほどなくホテルに帰る。 シャワーを浴びてさあ朝食だ。
およそ1時間の早朝速歩であった。 今日はこれからブルージュ近郊見物と帰ってきてから市内見物だ。