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パリから一路ブルージュへ

◇TGVに乗ってブラッセル経由一路ブルージュへ



 1996年8月31日、今日は土曜日。

 先ずはパリ北駅からTGVに乗ってブラッセル経由ブルージュに移動する。


TGV


 タクシーにてパリ北駅へ。結構大きな駅だ。構内に入る。流石花の都の北の玄関駅だけあって荘厳な感じがする。例によって改札口など一切なし。直接ホームだ。

 既にTGV 2本がホームで待機している。

 いずれも真っ赤な流線形(といってもちょっとごつごつした感じ(画像参照)である。

 出発の合図も無く時間になると出発するので、遅れないように同行の仲間と乗り込む。

  内装など新幹線と比較して特にどうってことは感じない。定刻10:58 頃 予想通り何の前触れも無くParis Noad駅を静かに滑り出した。

 パリの街中を一路ベルギーの首都ブラッセルに向けて約3時間あまりの旅の快調な滑り出しだ。

  
 運行速度時速300kmとのことだが、殆どこのスピードで走る区間は無さそう。感じでは時速200km程度で走って行く。

 途中フランス国内にて2、3個所停車したがベルギーに入ってから(実はどのあたりで入ったかわからなかったが)ノンストップで13:30頃 Brussels Midi 駅に到着した。

 ほぼ定刻運転でやれやれである。ブルージュ行きの電車乗り換えに十分時間がとれる。なにせ大きなサムソナイトの旅行バッグ持参での移動のため小回りが利かない。

  オステンデ行きの電車に乗り換えて一路ブルージュへ向かう。ブラッセルからおよそ90km西方である。

 この電車も快適で、相変わらず山の無い、真っ平な大地を滑るように走る。所々立ち木がぽっきり折れたり、水浸しの草原が見られたが、先般台風に見舞われた跡だそうな。

 およそ小一時間で今日の宿泊地ブルージュに到着した。


 そのままホテルへ直行。チェックインを済ませて身軽になって市内観光に出かけよう。

  なぜなら未だ午後3時。 ヨーロッパはサマータイムのため午後8、9時頃まで明るいため時間は十分。 しかも今日はウィークエンドである。仲間とディナー時間を19:00に設定し、それぞれ自由に街を散策することとした。

 ここでブルージュについて少し解説すると、当時の交通インフラであった運河を活用し、中世ヨーロッパの商業の中心都市をなして、且つ北ヨーロッパの最も重要な金融市場であった。

 15世紀に天変地異で運河が砂に埋もれたため急激に衰退していったが、町並みは当時より保存され、今日に至っているそうな。

 したがって現在も中世の雰囲気を味わえる数少ない観光地だそうである。

カフェテラス
 みんなと別れて喉が渇いたので早速通りの最初のカフェテラス(よく街角で皆食事やワインなどを飲んでいるところ)に入り、ビールを頂く。

 うーん美味い。程々旅の疲れも手伝っていい気分に酔ってきた。サラダ風のおつまみもグーで幸せ!



 気分が乗ってきたところで、早速散策に出かける。

 マーケット広場に出ると一際高くそびえる鐘楼が正面に、州政府庁舎がその左という風にヨーロッパ中世はかくありなんと思わせる建物群に出会う。圧巻である。

 また、マーケット広場の各軒並みは大変優雅な佇まいを見せている。

市庁舎

州政府庁舎
鐘楼



 又、一歩路地に入ると運河沿いにレストラン、お土産屋さんなどあり、大変楽しませてくれる。 運河沿いの路では蚤の市も開かれて、骨董品が所狭しと並べられていた。

 
 ここで暫くレストラン探しをしよう。今日はシーフードの美味しいレストランが目当てだ。先ほどの路地まで引き返すと5〜6軒レストランが固まっている。

 ここもご他聞に洩れず店の前のカフェテラスで食べている人が多い。 よく見るとバケツいっぱいのムール貝を食べている人がいた。これこれ。機会があったら是非食べてみよう。


 だいたいレストランの当たりをつけて一旦ホテルへ向かう。もう午後6時だ。少し休憩を取って集合場所へと向かう。

 皆、三々五々と集まってきたので、先ほどのレストランを紹介し、そこでディナーを頂く。 但し、これがなんと午後7時から11時までの4時間の記録的ディナーとなったのは予想外であった。 


       ブルージュの夜景

 ほどなくホテルに帰る。 シャワーを浴びてさあ寝よう。

 明日は日曜日。ブルージュ早朝速歩に出かけよう。そのあとガイドさん付きでの近郊見物とブルージュ再見物だ。


 

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