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ザールブリュッケン

 さて西ドイツ/フランス国境の街ザールブリュッケンはザールランドと呼ばれる石炭の有数の産出地の州都である。街中にはライン川の支流モーゼル川のまたその支流のザール川が流れていて遠くにはアルプス山脈を望める綺麗な街である。



 ここまで来ると街には結構 丘など少し起伏がある。飛行場もその丘の上にある。早速遅着の同僚を飛行場に迎えに行く。小さな飛行場でほとんどがプロペラ機で数十人乗りである。

  ものすごく太った、十年前は絶世の美女であったろうと思われる女性がカウンター業務をこなしていて、近くに小学生低学年の息子が遊んでいるといったすごくアットホームな雰囲気のロビーであった。


 さて仕事関係であるが、ここには国策として地方辺境振興のため、「ドイツ ブンデス ポスト」の通信機器型式認定試験場が置かれている。今回はここでこの認定を取得することである。うまく行けば一日で、手直しがあればそのリターンマッチに数日必要である。

 幸か不幸かリターンマッチが必要となり結局1月18日から21日まで 四泊してしまった。


  ここでの想い出は5日間近くのレストランで昼食をとったが、このレストランでの日替わり定食が大変美味しくて毎日、お昼になるのが楽しみであった。

 更にワインやビールも殊のほか美味しく楽しいひとときを過ごすことが出来た。ワインに関してはハウスワインを入れてきた デカンタが民芸色豊かなものだったので、友達のドイツ人に「極東の果てからわざわざここまで出向いてきている。一生の旅の記念に譲ってくれ」と交渉してもらったが残念ながら丁重に断られてしまった。

  しかし、ともかく寒い! 外を1分も歩くと耳はジンジン、足はシンシンとても堪らない。昼間でも零下である。日本での革靴では足元はすべるしとても外を歩く気分になれない。今回はしょうがないので仕事に専念しよう。

 ということで一応、区切りの良いところで切り上げ、今度は来ときとは異なり、先の丘の上の飛行場から20人乗りのプロペラ機でミュンヘンへと戻っていった。



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