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◆目黒不動尊

山手通りから目黒不動尊門前通りを進む。両側にはお土産や、飲食店などが立ち並んでいる。しばらく登って交差点を右に曲がると目黒不動尊の仁王門が見えてきた。昔ながらの狭い道を路線バスが窮屈に離合していった。

 天台宗で泰叡山滝泉寺といい、大同3年(808)に慈覚大師か開創したといわれています。徳川3代将軍家光が堂塔伽藍を造営し、それ以来幕府の保護があつく、江戸近郊における最も有名な参拝行楽の場所となって、明治まで繁栄をきわめました。
目黒不動堂
境内は台地の突端にあり、水が湧き老樹が茂り,
独鈷の滝や庭の池が美しく、庶民の信仰といこいの場所でした。

壮麗をきわめた古い建物は、戦災で大半が焼失しましたが、本堂、仁王門、書院、鐘楼などの再建が着々と進められ、「前不動堂」(都指定文化財)、「勢至堂」(区指定文化財)は、江戸時代の仏堂建築としての面影を残しています。

 また境内には「銅造役の行者倚像」「銅造大日如来坐像」(区指定文化財)があります。 裏山一帯は、縄文時代から弥生時代までの遺跡として知られ、墓地には青木昆陽の墓(国の史跡)があります。 

東京都目黒区教育委員会

目黒不動
仁王門を入ると正面の小高い丘のうえに不動尊が奉られている。丘に登るための石段を回りの大木の緑が覆って本殿がかすかにしか見えない。 
 広重

独鈷の滝

石段の左側に独鈷の滝とその池の中に水かけ不動が奉られている。

独鈷の滝では今も清水が湧いている。これは三百年前の地図にも書かれているもので、時間を超えて当時が偲ばれる。
本堂
独鈷の滝の更に左のちょっと高くなったところに 前不動堂がある。
それらを見て石段を登る。正面にドーンと本殿が聳えている。結構貫禄のある本殿である。
如来

お不動さまに参拝してお堂の背後にある銅造大日如来坐像に向かう。たいへん高貴なお顔の如来様である。

甘藷先生
ここを最後に目黒不動尊を裏門から出る。塀に沿って山手通り方面へ向かうと途中左側に青木昆陽の墓があった。ほほえましく思ったのは墓石に甘藷先生墓と彫られていたことである。

ここを下って行くとやがて山手通りに出る。


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