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ガンダーラ仏教遺跡 (その2)

(文章は 平山郁夫シルクロード美術館HP を引用)

ガンダーラ:

 現在のパキスタン北西部地方の古代名。インド亜大陸と中央アジアの草原地帯・西アジアとを結ぶ要衝にあって、古くから幾多の民族が去来し、文明・文化を幾重にも積み重ね、複雑に織りなしてきました。

 この地は何世紀にもわたって文化の重要な発信地の一つとして史上に名高い。とりわけ、この地で初めて仏陀を人の姿で表した仏像が作られたと考えられています。弥勒菩薩像、観音菩薩像、執金剛、鬼子母神像なども、ガンダーラで生まれました。



◆ 仏陀立像
    2-3世紀 スワート  灰色片岩 高98.5cm

 大衣で両肩を包み、右手で施無畏印を結んで、左で僧衣の一端をとる典型的なガンダーラの立仏。

 頭光背にはカロシュティー文字で、スワートのアブラチャ王家の人々がこの立像を寄進したと記されている。



◆ 仏陀坐像 
    3-4世紀 ガンダーラ
    灰色片岩  高96.5 幅61.0cm


 両側にライオンを配した獅子座に結跏趺坐(けっかふざ)した坐仏。台座正面には拝火壇が描かれており、拝火教徒が聖なる火と仏陀を同一視していたことを示している。



◆ 弥勒菩薩交脚像
    2-3世紀  ガンダーラ 灰色片岩
    高63.0 幅36.5cm

 弥勒は釈迦牟尼の後に仏陀になるべく登場する菩薩で、足首を交える交脚像は遊牧民族の姿をはじめて表したのも、ガンダーラであった。



◆ 菩薩立像 

    2-3世紀  灰色片岩
    高162.0 幅52.0cm
 



◆ 菩薩立像 

2-3世紀 灰色片岩
高111.5 幅35.0cm
 

 

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