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薬師寺
秋の薬師寺:2001年12月01日。秋晴れ。

680年、天武天皇が菟野讃良皇后(うののさららひめみこ)(のちの持統天皇)の病気平癒のため発願され、創建された法相宗の大本山。
創建当時は藤原京に建てられた。718年に平城遷都に伴い現在の場所に移転。しかし、数度の災害と1528年の兵火により、当時の建造物は東塔のみが現存。金堂は1976年に、西塔は1981年に、中門は1984年に、回廊は1991年に一部が復興されている。



山の辺の路を一路北上し近鉄西ノ京駅に隣接した薬師寺を訪問。遠くからも東塔・西塔が良く見え、目的地に容易に着くことができる。

(この画像は Feb. 15, 2002 のもの)


西塔

中門の前から東塔・西塔を望む。シンメトリック状に配置されたそれぞれの塔が見事である。特に東塔は1300年ほど前の建物でその荘厳さに心を打たれる。


東塔




昭和に白鳳が再現された西塔。
塔は本来、お釈迦様のお墓で、梵語の「ストゥーパー」が中国語に音訳されて「卒塔婆(そとうば)」となり、それが「塔婆」、更に「塔」となったものだそうだ。





白鳳時代の偉容を今日に伝える東塔
(Nov. 07, 2003)

大講堂:正面41m, 奥行き20m, 高さ17m (Nov. 07, 2003)


薬師三尊像
薬師如来は東方浄瑠璃浄土の教主。又の名を「医王如来」と言い、我々の身と心の病気を救ってくださる。脇侍の日光・月光菩薩は動きのある美しい姿で、理想的な写実美を完成した仏様といわれている。
















薬師如来
月光菩薩
























日光菩薩



平成3年(1991)に落慶した玄奘三蔵院

「西遊記」で有名な玄奘三蔵遺徳を顕彰する建物 玄奘三蔵院
鐘撞堂

境内にて


薬師寺も大講堂が工事中で,最近お寺の改装があちこちで盛んに行われている。これらは今までも長い年月に亘り続けられてきたもので今日に至り、我々に歴史を実感させてくれる。
 ただ、周りの土塀は風化がひどく、保存が危ぶまれるところも散見された。適切な保存を望むところだ。
 今日も薬師寺を最後に宿舎に向かう。明日は奈良公園一帯の興福寺東大寺・春日大社を見よう。

 

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