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ー天龍寺・追分ー

太宗寺を後にして、かっての内藤新宿上町方面(新宿駅方面)に向かう。2丁目から三丁目へ入るとすぐ末広町にでる。この一角に熊本ラーメン“桂花”がある。学生時代熊本にてよく食べた豚骨スープのラーメンをお験しあれ。お奨めは“たーろめん:¥900” 

 なお、2000年に入り、隣にとんこつ味の博多ラーメン?屋さんがオープン。新宿3丁目ラーメン激戦区としてTVでも紹介してたので寄って見たがあまり私の口には合わなかった。

桂花の前を過ぎて右に曲がると左側に新宿末廣亭がある。

先日席亭主の女将さんが無くなられたとの記事を読んだばかり。これからも継続して営業してほしいもの。

新宿通りに戻り、三丁目方向にゆくと“追分だんご”がある。甘いものから辛いものまで品数豊富で特にいちご大福など午後をまわるとすぐに売りきれてしまうそうな。
熊本ラーメン 末広亭 追分だんご


これを過ぎて伊勢丹のある新宿三丁目の交差点に出る。ここがかっての甲州街道・青梅街道(青梅方面より江戸市街の建築用木材を運ぶことを目的につくられたもので、もとは成木街道と呼んだ)の追分である。

 明治13年追分⇔四谷見附、追分⇔府中に乗合馬車、明治36年追分⇔四谷見附に市街鉄道が開通するなど交通の要所であった。

天龍寺1

 三丁目を左折して明治通りを行くとすぐ新宿四丁目の交差点に出る。これから新宿駅南口方向へ甲州街道が走っている。四丁目の交差点を通り過ぎてすぐ左側に天龍寺がある。

  天龍寺境内の左手に“時の鐘”がある。江戸時代時の鐘に時刻を知らせた鐘のひとつで、上野寛永寺の鐘、牛込市谷八幡の鐘と共に江戸3名鐘のひとつと言われた。

鐘にからんで東京近郊名所図会に
「時の鐘、天龍寺の鐘楼にて、もとは昼夜鐘を撞きて時刻を報せり。此辺は所謂山の手にて登城の道遠ければ便宜を図り、時刻を少し早めて報ずることとせり。
故に当時は、天龍寺の六つで出るとか、市谷の六つで出るとかいいあえり。新宿妓楼の遊客も払暁早起きして袂を分かたざるを得ず、因って俗に之を追出し鐘と呼べり」
とある。

これでひとまず内藤新宿史跡探索は終りである。



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