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牛込見附

牛込見附跡
更に公園の遊歩道を新見附橋、牛込橋に向かって歩く。相変わらず左下は外堀である。やがて右手に法政大学が見えてくる。

公園は桜の木が多い。遊歩道を進んで行くと間もなく飯田橋駅に近づく。

遊歩道が切れたところに牛込見附跡がある。ここは見附跡が一番よく残されたところだそうな。

牛込見附にある橋が牛込橋で之を渡ると神楽坂である。
説明パネル
飯田橋駅の市ヶ谷寄り駅前交差点のはす向かいに牛込見附の説明パネルがある。
それには次の説明がなされている。
史跡 江戸城外堀跡  牛込見附(牛込御門)跡
 正面とうしろの石垣は、江戸城外郭門のひとつである牛込見附の一部です。江戸城の外郭門は、敵の進入を発見し、防ぐために「見附」と呼ばれ、足元の図のように二つの門を直角に配置した「枡形門」という形式をとっています。

  この牛込見附は外堀が完成した1636年に阿波徳島藩蜂須賀忠英(松平阿波守)によって石垣が建設されました。これを示すように石垣の一部に「松平阿波守」と刻まれた石が発見され、向い側の石垣の脇に保存されています。

  江戸時代の牛込見附は田安門を起点とする「上州道」の出口といった交通の拠点であり、また周辺には楓が植えられ秋の紅葉時にはとても見事であったといわれています。

  その後、明治35年に石垣の大部分が撤去されましたが、下図のように現在でも道路を挟んだ両側の石垣や橋台の石垣が残されています。この見附は、江戸城外堀跡の見附の中でも、最も良く当時の面影を残しています。

  足元には、かっての牛込見附の跡をイメージし、舗装の一部に取り入れています。

 千代田区
復原図
松平阿波守「松平阿波守」と刻まれた石

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