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パリ早朝速歩

さて、ヨーロッパ早朝速歩シリーズ第一弾の“パリ早朝速歩”をお送りします。

◇花の都“パリ”の早朝風景

 1996年8月31日、パリ到着2日目の朝、時差ぼけの関係か早く目覚める。現地時間に調整しておいた時計を見ると 午前5時を ちょっとまわったところ。外は未だ真っ暗だ。

 今日はパリ北駅10:58発のTGV(例の時速300kmで走る弾丸電車)で ブラッセル経由ブルージュまで移動。その前にパリの早朝散歩 (速歩)にチャレンジする。

 ルートは下の地図で示すとおり、シャンゼリゼ通りからちょっと入ったホテルから一旦、シャンゼリゼ通りに出て、そのまま凱旋門に行き、一路ブローニュの森を目指し、森の一角を通ってシャイヨー宮(昨年末:1997年 火災になったっけ)、エッフェル 塔を経て、ホテルに帰るおよそ7kmのルートでほぼ1時間の予定。

 ホテルを出る。流石にフロントにも人が見当たらない。 シャンゼリゼ通りに出てみるとこれも車がまばら外はまだ暗い。通りの向かいのビルの時計台を見ると5:49となっている。 100mほど先の凱旋門目指して歩く。これも未だ闇の中でライトアップされている。

朝もやに煙るエッフェル塔  それを横目で見て斜め左方向の路を選びしばらく広い通りを進む。夏とはいえ結構肌寒い。ブルゾンの襟をたてて進む。

 振り向いて凱旋門を仰ぐとライトアップされた姿がかすかに見えるが写真には写らなかった。やがて左に明かりの点いた建物があって少し人の行き来が見られる。よく見ると地下鉄の駅だ。フラッシュを焚くと若者が手を挙げて挨拶してくれた。

 更に進むと突然うっそうとした林に入る。ここがブローニュの森だ。あたりがほのかに明るくなってきたが、このあたりは街灯で照らされたところ以外は暗い。対向者がたまに来るが、危険を感じたので用心に超したことはないと思い、反対の歩道に移って歩くことにした。

 数百m歩いたところで、森別れを告げるべく左へ進むと突然パリ環状高速道路の上に出た。ブローニュの森近辺は高速道路もトンネルになっている。

 そこを通り過ぎて再び市街地に出る。ジョルジュマンデル大通りを一路シャイヨー宮目指して進む。市街地に入ると建物は5階建くらいがずらりで見通しが一切利かない。初めはエッフェル塔を目指して行こうと思ったが見えないので地図を頼りに進む。

 シャイヨー宮が現れたところで突然視界が開けて眼前にエッフェル塔が出現。夜のライトアップに比して朝もやのまだ明けきらぬ空に非常灯のみをつけた雄姿はいつも写真で見てたものと違った感じだ。眼下のセーヌ川に降りてみる。川から見上げると一層雄大に見える。


朝のシャンゼリゼ通り
 エッフェル塔をあとにしてホテルへと向かう。名も知 らぬ通りをズンズン進んで行くとしばらくしてシャンゼリゼ通りまで出た。

 ようやくあたりも夜が明けて明るくなってきた。時計 を見るとちょうど7時を廻ったところだ。通りに未だ車は少ない。(写真左)

 シャワーを浴びて着替えれば朝食の時間だ。

 今日はこれからパリとお別れしてパリ北駅10:58発のTGV(例の時速300kmで走る弾丸電車)で ブラッセル経由ブルージュまで移動である。

  およそ1時間20分の早朝速歩であった。


 

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