|
TOP > 世界の旅 > ヨーロッパ > '96鉄道/船の旅 |
|
ベルゲン鉄道の旅
(その1)
|
|
今回はオスロから更に西、スカンジナビア半島を横断してフロムのフィヨルド、山峡のスタールハイムの絶景を経て、ハンザ同盟にて栄えたベルゲンへの鉄道、船の旅をお送りします。 |
|
1996年9月4日。オスロ早朝速歩を終え、シャワーを浴びて朝食を頂く。好物の生ハムをふんだんに食べ、空腹を満たす。
今日はこれから ベルゲン鉄道に乗ってミュルダールまで行き、登山電車に乗り継ぎフロムへ下りて行き、フェリーで ソグネフィヨルドの奥にあるアウールランフィヨルドを通りグドバンゲンまで行き、そこから車でスタールハイムまで向かう。
先ずタクシーにて、早朝速歩時、立ち寄った中央駅まで行きベルゲン鉄道の電車に乗る。
|
|
午前7:42 例によってベル音も無く発車。
しばらくオスロ市内は地下を走って行く。5分程度走って地上に出る。
地図で見るとオスロ中央駅から北西方向が距離的に近いのに何故か電車は南西方向に大回りしてトランメン経由で走って行く。
|
|
しばらく車窓の景色を楽しんだが退屈してきたので仲間と食堂車にゆき朝からのビアパーティと洒落込んだ。
なかなかしゃれた食堂車で円形テーブルになっていてその辺のレストランと変わらない。車掌さん(?)がオーダーを取りにくる。なにはともあれドラフト(生)ビールとハム、チーズなどおつまみを頼み乾杯 ! うまい !
|
席に帰ってしばらくすると車掌さんがキップ確認にきた。20才過ぎの若くて奇麗な車掌さんだ。
窓の外を見ると電車はようやく山間部に差し掛かる。
同じような景色が続く。
|
|
途中 Gol駅 10:38、Finse駅 12:03など停車し、12:28 標高746mのミュルダール駅(Myrdal)に到着。
ここからノールエー国鉄自慢のフロム支線(約20km)登山電車に乗り換えてフロム(Flam)に向かう。 |
|
発車時刻が 12:32 と余り無い。ホームを駆け足でブルーの登山電車に乗り込む。キップはグリーン相当なのに席はエコノミーオンリー。
何だこれは !
何はともあれ席を確保。
話しに聞くとこのおよそ20km のトンネル20個所(トータル6km)で刳り抜いた急峻な下りをわずか45分とのこと。
|
約5分で急に電車が止まると右側に壮大なショースフォッスン滝が現れた。
ここで観光客用に一時停車(約10分間)してくれた。 |
|
しばし滝見物したあと再び急勾配の線路を下って行く。トンネルの合間に向かいの山肌の崖にリョーアンネフォッスン滝などを見ながらどんどん下って行き、アウランドフィヨルドに面したフロムに13:30到着。
ここからグドバンゲン(Gudvangen)までフェリーでフィヨルドの船旅である。
発船が 14:40 と少し時間が有るので駅構内をぶらついたり土産品屋を覗いたりして時間を潰す。
今下りてきた山々を振り返って仰ぐとその雄大さに感心する。
|
|
|
|
やがて出発。東京湾フェリー程度の規模の船である。乗客も 80% 程度と結構繁盛している感じである。
両岸は結構急峻な山峡で、これが氷河の名残かと思うと感慨深い。30分も乗っていると風の冷たさが身にしみる。
特に山陰になって日陰になるとまったくの冬と同じ。震え上がってしまう。
|
お客は韓国のカップルが目に付いた程度で東洋人は殆ど見当たらない。遠くてここまではさすがに少ないようだ。
約2時間、フィヨルドを満喫してグドバンゲンに到着。マイクロバスに乗り継いで今日の宿泊地であるスタールハイム(Stalheim)へと向かう。
|
|
これまたミュルダールからフロムへきたのと逆に山登りで急な坂道を登って行きおよそ30分でスタールハイムに到着。
これがなんと「山峡の中の絶壁に面した一軒家(とはちょっとオーバー)」的なイメージで、ホテル以外には10数軒の民家が有るだけのものすごい僻地(ボス;Voss
に向かうときのちょうど峠にあたる)で新婚旅行の宿泊地には持ってこいのようだ。
時折バスが到着するが、観光客はホテルからの景観を見物しトイレを使ってベルゲンへと向かって行く。宿泊する人は希のようだ。
|
|
右の手紙は現地から出したもの。
スケッチはホテルの窓から描いたもの。
今夜はここで静かに物思いにふけることにしょう。 明日はボスまでバスで出て、またベルゲン鉄道で次の目的地 ベルゲンに向かう予定。 |
|
|
|
TOP > 世界の旅 > ヨーロッパ > '96鉄道/船の旅 |
|