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スーパー ムーン

  月が近地点(衛星がもっとも地球に近づく軌道の地点)に到達したとき、満月あるいは新月を迎える状態を スーパームーン と呼んでいる。
  通常、私たちがいる地球と月の距離は平均して約38万3,000kmであるが、この距離は月が乗っている軌道によって変化する。もっとも地球から遠い地点(遠地点)では月と地球の距離は約40万5,000kmにまで広がる。
  スーパームーンの時、満月は通常よりも30パーセント明るく、14パーセント大きく見える。

  2015年は約30年ぶりに皆既月食とスーパームーンが重なり、欧州、アフリカ、北米および南米の大部分で観測できた筈。
モスクワ時間で9月28日午後5時に始まり、午後6時30分まで続いた。(日本時間で9月28日午前10時46分に始まり、9月28日午前11時51分に満月を迎えた。従って日本では残念ながら明るくてその時間帯は観測しづらかった。)

スーパー ムーン

 9/28 午後5時半過ぎ、スーパームーンを撮影すべく、毎朝ウォーキングをしている近くの 元米軍深谷通信所跡(2014年返還)へ、三脚を担いで出かけた。
 ここだと 東側も地平線まで見通せるので 月の出直後からウォッチできるはず。
(下の画像は元米軍深谷通信所跡で以前朝焼けを撮ったもの。)


 ところが現地到着17:50ごろは 既に東の空に淡いオレンジ色のスーパームーンが昇りつつあった。慌てて、急いで三脚セットでカメラ装着したが、久々の三脚使用で、且つ、300mmレンズの三脚使用時の注意を忘れており、15分ほど手間取ってしまった。
 すなわち、75-300mm望遠ズームレンズは 手ぶれ防止用にスタビライザー機能を持っているが、初期のモデルのため、三脚使用時、スタビライザーは地磁気の影響を受け、シャッターオン時、動いてしまい、かえってぶれてしまう。

 以下の3枚がその画像である。
 地平線に近づいた太陽や月が赤くなるのは、大気中の長い距離を進んだ光、言い換えると地表近くへ向けて進入してきた光ほど散乱されやすく、大気中に有る塵埃によって波長の短い青色などは大きな影響を受け散乱し、波長の長い赤色などは影響が少なく赤色の光だけが残る。

 日の出や日の入り頃の太陽が赤い色をしているように 月も同じ原理で赤く(淡いオレンジ色)なる。


 天空は何も無いので 深谷通信所跡 に残っている高さ160mのアンテナ塔と およそ30mの鉄塔をリファレンスにして撮影する。

 (なお160mアンテナ塔は老朽化で将来倒壊の危険がないとはいえないため2015年末に撤去された。)



  19:17 地平線より昇って 1時間以上経過し、少し天空に差し掛かってきて、色も白っぽくなってきた。

    次回の皆既月食とスーパームーンのコラボレーションは 2033年とのこと。
  元気で頑張って撮影したいものだ・・・・・・。

 

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