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6月下旬の北海道旅

(その11 昭和新山)


昭和新山の生い立ち:(看板文)

  眼前にそびえる昭和新山は私たちに大自然のいとなみの不思議を物語ってくれます

 いまのあなたの立っているこの一帯は、かってはのどかな麦畑でしたが、突然火山活動の舞台となりました。

 昭和18年12月28日に激しい地震が始まり、多い時には身体に感じるものだけでも1日200回を越え、翌19年4月頃には元の地面から50mも隆起しました。

 更に昭和19年6月23日、盛り上がった畑に噴火が始まり、7個の噴火口をつくりながら4ヶ月も爆発を繰り返しました。
 その間も、田畑、民家(フカバ部落)、鉄道共々隆起が続き標高300mの台地(尾根山)をつくりました。11月になって、噴火口群の中央から地中で固まった溶岩が推し上がり始め、翌20年9月末に標高407mに達し、ようやくその活動を休止しました。

 今なお噴気を上げるピラミッド型レンガ色の部分が溶岩塔で、このタイプの火山をベロニーテ型火山といい、世界的にも珍しい形式の火山です。



ミマツダイアグラム:


 地元壮瞥村の郵便局長であった三松正夫(1888-1977)は東九万坪地域に地震と地殻変動が集中したことから、ここに新火山が誕生することを予測した。

 そこで郵便局裏を定点として、試行錯誤の末に簡単な手法(目線が一定になるように顎を載せる台を固定,水平にテグス糸を張って基準とした。)で連続スケッチを描き続けた。

 後に稜線のみを一枚の図に重ねた「昭和新山隆起図」としてまとめた。

これがミマツダイアグラムである。


溶岩塔

駐車場のある山麓駅-山頂駅 高低差356mの有珠山ロープウェイ

ロープウェイを使えば上から昭和新山、有珠山展望台まで脚をのばせば有珠山火口を見ることが出来ます。
この日は残念ながら濃霧に阻まれ見ることが出来なかった。



展望台がガスで上っても仕方が無かったので山麓駅の周りに有るガラス細工店を覗いてみる。

 昭和新山に別れを告げ、新千歳空港へ・・・・・・・。今回の北海道の旅フィナーレである。
 
 なお、これは 出発時に羽田空港に駐機している 噂の ボーイング787。
記念に撮っておいた。 

 完 

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