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行天宮

  行天宮は1967年に落成した比較的新しいお寺だが、毎朝早いうちから境内はお線香の煙に包まれ、週末ともなればお祈り待ちの行列が境内いっぱいにできるほどの賑わいを見せる。

  ご本尊は三国志でおなじみの関羽雲張の關聖帝君。横浜中華街の関帝廟と同じである。
真っ赤な顔と、黒くて長いヒゲが特徴。関羽雲張は劉備玄徳に仕える武将でしたが、主君への忠誠心が尊ばれ、死後、神として祀られるようになった。武将である関羽がそろばんや簿記の発明者と考えられており、商売熱心な人が多い台湾で、このお寺の人気が頷ける。

 創立者はMaster Hsuan Kung(1911–1970)。 道教の一派がルーツだったらしいが 時を経て仏教や儒教などと習合した「福建道教」に変化しており、更に第二次世界大戦や国共内戦を経た台湾に至って、「台湾道教」とも呼ばれる独特の多様性を持つ民族宗教に発展してきている。

Google Earth での行天宮。口の字型の社殿です。

道路から行天宮を望む。


正面から見て右側の門から境内へ・・・・


境内に入って左側の門を。

外には近代的なビルが建っている。


  前殿を 左右から撮ってみる。



 石の柱には龍がびっしりと彫られ、見上げると屋根には極彩色の龍と鳳凰があちこちに彫刻されている。



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Dragons

Standing as guardians on the main ridges of the temple roofs, they signify prayers for rain, warding off evil, and preventing fires.



Coiled Dragon Columns

Two dragons are coiled around each column, representing the universe at peace.
A coiled dragon is a dragon that has not yet ascended to heaven.
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廟内へ・・・・・・

口の字の中の広場には ドーム球場なみの全天候型の大きな屋根付になっている。
さすがに亜熱帯地方、あちこちに扇風機が設置されている。

今日は土曜日のお昼時。凄い人出である。

   オーナーが裕福なため入場無料でお線香などもただでボランティアのおばさんが配布してくれる。


 廟内にはテーブルが置いてあり、お供え物;おもち、お菓子、果物、花などが山のように供えられている。お供えは持ち帰ることも可能らしい。
 
   仏殿の前には龍が描かれたお賽銭箱?があった。
 關聖帝君の仏前。

 ここにも石柱に見事な昇り龍(?)の彫刻が施されている。

關聖帝君の像


参拝者の風景

 廟内の後ろ側には 読経台と椅子が置かれたコーナーがあり、そこで水色の法衣を着たご年配の老若男女がひなが一心に読経を続けていた。


 その読経台の近くには廟郭を支えている石柱があり、それぞれに文字が彫られていた。

 教本は1ページ毎にビニールコーティングされ、破れにくく、かつ、濡れてもいいようになっていた。


 教本は大きな字で印刷されており、ご老人でもメガネなしで読めるようだ。


最後に記念写真を・・・・・・・・

 

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