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金環日食 (May 21, 2012)

1. 横浜での金環日食

■2012年5月21日午前7時30分前後に横浜市泉区の我が家にて金環日食を観測した。

 残念ながら 曇り時々雨。撮影準備をして待機、ほぼ諦めかけていたところ、神の思し召しか金環日食直前から雲間に太陽が・・・・・・・・・。
 結局7時25分から8時過ぎまで金環日食が撮影できた。

 但し、その間、雲間を通しての観測となり、用意した太陽フィルターはほとんど使わなかった。
   


    近年の日本の陸地を通る(通った)日食
年月日 中心食の種類 見られる地域
1987/9/23 金環食 沖縄本島など
2009/7/22 皆既食 トカラ列島、屋久島、種子島・奄美大島の一部など
2012/5/21 金環食 九州南部・四国の大部分・紀伊半島から本州の関東付近にかけてなど
2030/6/1 金環食 北海道の大部分など
2035/9/2 皆既食 中部・関東の一部など
午前7時33分

日食経緯  (7:40.14"のみ太陽フィルター装着)
7:25.37" 7:30.31" 7:31.20" 7:32.54"
7:34.15" 7:34.37" 7:35.31" 7:35.59"
7:38.29" 7:40.14" 7:54.46" 8:01.06"

2. 原理

 本州では1883年10月31日に東北地方を中心に見られたものから、実に129年ぶりの金環日食が5月21日、関東地方で見られた。次の金環日食は300年後の予定とか。

 金環日食は月の本影が地球に届かない場合に発生する。皆既日食との違いは月の本影が地球に届くか届かないかで出てくる。
(HP 日食ナビ より引用)

3. 観測可能エリア

今度の金環日食は地球上で左図(Annular Solar Eclipse of 2012 May 20)に示すエリアで見られた。

日本では関東地方から近畿、瀬戸内海、四国、九州の各地で見られた。
幸い撮影地(横浜市泉区)は 中心からおよそ10km南側で 上でご覧のとおり金環食は殆ど芯円の状態で撮影できた。

(2012 May 20 は世界標準時表示で日本時間では5月21日である。)

(←↓提供:NASA)


金環日食を観測できるエリアは下図の通り。
観測地は中心線からおよそ10km南側で観測時間はおよそ4分45秒〜5分で上記撮影画像からもその状況がわかる。
(提供:NASA)

4. 太陽光観察(撮影)準備

 いわゆる光(電磁波)は、肉眼で見ることができる可視光線(赤橙黄緑青紫)と、肉眼では見ることができない不可視光線の、二つに大きく分類される。ここで特に不可視光線の赤外線と紫外線は、目に悪い影響をおよぼすとされています。
従って太陽光観察は目を損傷する恐れのある赤外線や紫外線をカットする必要がある。

 そこで太陽直接目視観測中の目の保護用フィルター バーダー社製「アストロソーラー」を使用して撮影する。


■フィルターの作製
 厚紙、両面接着テープを使い、カメラ撮影用簡易フィルターを作製した。「アストロソーラー」は ND5.0(1/100,000減光)である。

使用レンズは300mm望遠レンズ+テレコン×2倍で 600mm相当のもの。

フィルター装着時 撮影例


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