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皆既月食 (Dec 10, 2011)

 満月が地球の影にすっぽりと覆われる「皆既月食」が、2011年12月10日夜遅く全国で観測されます。

 月食の始めから終わりまでを全国で観測できるのは11年ぶりで、晴れるところが多い北海道から九州にかけての太平洋側を中心に、街中でも肉眼で見えそうです。

 「皆既月食」は太陽と地球、それに月が一直線上に並んで、月が地球の影に完全に覆われる現象です。


 国立天文台によりますと、10日は午後9時45分から満月が欠けはじめて月食が始まり、午後11時5分に地球の影にすっぽりと覆われる「皆既」状態となります。

 暗くなった月は、地球の大気の層で屈折したわずかな光を受けて赤黒く輝き、この状態が50分余りにわたって続くということです。大気中のちりの状態によって、暗く焦げたような色からオレンジに近い色まで、その都度違って見える・・・・。

(「NHKニュース」より抜粋)


 ということで、12月10日の夜、思い立ってカメラの用意を・・・・・・・
 出来るだけ大きく写そうと 望遠2倍テレコンを付け、300mmレンズで挑戦した。但し、テレコンは保有カメラメーカーの純正品では無いため、残念ながら AF が効かない。寄る年波に MF で600mmのフォーカスはちょっとキツイ。

 加えて、月食は なんと 天頂 で繰り広げられた。すなわち並の三脚では真上を撮ることは考えられてなく、自立立脚させ撮るのは極めて難しい。

 已む無く 三脚の手前を短くし、身体で受けながらの撮影となった。 (・。・。;;

こんな悪条件のもと、四苦八苦しながら撮影した。
(AstroArts Inc さんより引用)

 欠け始めからかなりの時間、横浜地方は薄雲がかかり、かすかに月が見える程度。これはダメかなあと思いながらそれでも撮影した。22時43分までの画像はその状態で月の表面は何も見えない。(・。・。;;
22時56分ごろから 幸運にも 薄雲が晴れてきて月面が見えてきた。
22:21 22:42 22:43 22:56 23:02
 皆既食になると月面が薄オレンジ色に染まって綺麗に見えてきた。
23:04 23:08 23:10 23:11 23:17
 この皆既月食はおよそ50分間続き、やがて部分月食となり、午前1時20分ごろ終了したという。
ただ、上記の通り、撮影環境が厳しく、体力的に長時間撮影が辛くなったため、食最大を過ぎたところで撮影を終了した。
 
 11年ぶりの天体ショーをなんとか捉えることが出来、大変ラッキーであった。

■皆既月食の月が淡いオレンジ色に見える理由:
 地球の大気層を通過して月に届く光は波長の長い赤色の光が多いため。
 
 地平線に近づいた太陽や月が赤くなるのは、大気中の長い距離を進んだ光、言い換えると地表近くへ向けて進入してきた光ほど散乱されやすく、大気中に有る塵埃によって波長の短い青色などは大きな影響を受け散乱し、波長の長い赤色などは影響が少なく赤色の光だけが残る。

 日の出や日の入り頃の太陽が赤い色をしているように 皆既月食中の月も同じ原理で赤く(淡いオレンジ色)なる。

 

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