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常照皇寺

 常照皇寺は京都市北郊の山中に位置する。 宿泊地の嵯峨野から北へおよそ30kmあまりの山中で 緯度的には前日廻ってきた湖東三山とほぼ同じにある。

 嵯峨野から程近い高雄三尾が標高200mあまりに対して常照皇寺は標高およそ400mであり、緯度も少し高いために紅葉は神護寺あたりに比べてもさらに1週間ほど早くやってきます。
(ちなみに湖東三山の標高はおよそ200mほど) 

 今回11月24日では残念ながら既に2週間ほど前に散ってしまってましたが冬支度の境内もまた侘び寂びの風情があり、しっとりしたものでした。



 この寺の開山は、南北朝時代に北朝初代の天皇となった光厳上皇である。光厳上皇は観応3年/正平7年(1352年)、大和国賀名生の南朝後村上天皇行宮にて落飾(出家)し、禅宗に帰依した。

 帰京の後、貞治元年/正平17年(1362年)、丹波山国庄を訪れ、同地にあった成就寺という無住の寺を改めて開創したのが常照皇寺の始まりである。

 上皇はその2年後に示寂し、当地に葬られた。戦国時代には一時衰退したが、その後復興された。

 春は天然記念物に指定された九重桜、御車返桜、秋は紅葉で有名である。

山門

碧澤池

勅使門



書院入り口

方丈

御車返しの桜(一重と八重が一枝に咲くという桜) と方丈
方丈と怡雲庵(いうんあん)

左近の桜(御所から株分けされた桜)



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