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朝もやの神護寺
(その1)

高雄山 神護寺:
 平安京造営(794)の最高責任者であった和気清麿公が、いまの愛宕神社の前身、愛宕山白雲寺などとともに建てた愛宕五坊の一つで、「高雄山寺」と呼ばれたが、824年、河内の神願寺(清麿公創建)の地が、よごれたところでふさわしくないという理由から高雄山寺に合併されて「神護国祚真言寺」と称したのがはじまりでありますが、これより先、和気一族は叡山の最澄(伝教大師)や空海(弘法大師)をこの寺に招いて活躍の場とされたため、時の仏教界に新風を送ることとなり、平安仏教の発祥地となったところであります。

 ことに弘法大師は唐より帰朝して、809年に入山、以来、十四年間住持され、真言宗立教の基礎を築かれたところでありまして、のちの東寺や高野山金剛峰寺と並ぶ霊刹であり、弘法大師を初代としております。

 平安時代に二度の災害のため、堂塔のほとんどを焼失しましたが、一世の豪僧、文覚上人がその荒廃をなげいて、1184年 後白河法皇の勅許を得、源 頼朝の援助もあって往年以上の復興をみました。

 応仁の乱では再び兵火をうけ、焼失しましたが、1623年龍厳上人のとき、所司代板倉勝重の奉行によって楼門、金堂(今の毘沙門堂)、五大堂、鐘楼を再興、近くはさる1935年 山口玄洞居士の寄進で、昭和の名作といわれる金堂、多宝塔などが新築されて、今日の美観を整えております。
(神護寺パンフレッドより)

11月24日、嵯峨野の宿を午前6時半ごろ出発し、7時10分に清滝川沿いの神護寺下駐車場に到着。天気晴朗なれど辺りには朝もやが立ち込めている。早朝なので観光客もまばらでいい雰囲気である。

11月中は午後7時まで夜間特別拝観もやっていた。

清滝川に掛かる高雄橋。これを渡ると参道にさしかかる。

境内図




参道には夜間照明用の雪洞として学童の絵が飾られている。

途中、硯石のあるところから国道のバス停方面を望む。

いよいよ 楼門に至る石段に差し掛かる。



途中、下を振り返ると・・・・・・・・・

これが楼門(1620年代の構築)

楼門内はご覧のように一面の朝もや。人もまばらで落ち着いた雰囲気を醸し出す。

 

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