TOP > 史跡散策
TOP > 観光地の風景 > 神奈川

称名寺

(その1)

 初夏の陽気に誘われて、5月18日(月)、黄菖蒲がまだ見頃であろう金沢文庫の称名寺へ出かけた。

 京急金沢文庫駅から歩いて約10分、電柱に"「金沢文庫」ここ入る"の表示をみて左折して県立金沢文庫に向かうが、今日は月曜日で御他聞にもれず休館!


 すぐ前の公園の 称名寺市民の森の標識に誘われてその市民の森に足を踏み入れる。

結構な山道で息を切らして登ってゆくと八角堂展望台なる頂上へ着いた。ここからは東はみなみらい21のビル群、西は三浦半島を眺望できた。

 その眼下に称名寺境内が・・・・・・・
金堂、阿字ヶ池、それに山門が樹木に隠れているがかすかに望むことが出来る。


 横浜市金沢区の史跡称名寺境内は、経済的、政治的に重要な役割を果たした中世鎌倉の外港の六浦を防御する好位置に立地した金沢北条氏の菩提寺。

 その特徴として、最盛期における伽藍配置が明確に理解可能な詳しい重要文化財の絵図(称名寺絵図並結界記)、国宝になっている歴代当主の実時、顕時、貞顕、貞将の肖像画、歴代当主および歴代住職の墓塔群、県立金沢文庫にある膨大な中世文書などの明確な史料に裏付けられている史跡である。

 境内は国の史跡に指定され、赤門、仁王門、金堂などがある。金堂前の浄土式庭園は、1320年、金沢氏3代貞顕の代に整備されたもので、1987年復元された。

 浄土式庭園とは、浄土曼荼羅に基づいて配置された庭園のことで、主に平安時代末期につくられたが、この称名寺庭園は鎌倉時代作の珍しいもの。

文献:埋文よこはま7 (財)横浜市ふるさと歴史財団 埋蔵文化財センター 中世の寺院 -史跡称名寺境内旧伽藍跡確認調査より-

山門(仁王門)

 山門を入ると 鎌倉・永福寺(ようふくじ)を模して作ったといわれる阿字ヶ池があり、中の島に太鼓橋の反橋を渡し、更に金堂へ平橋で通じている。(なおGoogle航空写真ではこの平橋部分が無い時に撮られたらしい。)

 この阿字ヶ池の周り一帯にご覧のとおり黄菖蒲が咲き乱れている。



 

TOP > 史跡散策
TOP > 観光地の風景 > 神奈川