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ベルニナ特急の旅
(2007 Jun.)


その1



 サンモリッツからイタリアのティラーノまでベルニナ山群の麓を走る列車の旅をお送りします。

 今日の予定は "オスピツオ・ベルニナ駅(標高2,253m)"で途中下車して、並行してアルプグリュム(同2,091m)までの一駅間およそ200mの高低差をトレッキングしながら、雪をかぶったアルプス連山をバックにベルニナ特急の雄姿を撮ることである。

 早朝、宿舎のシルスマリアで朝食を済ませ、友人に"梅干のおにぎり"を作ってもらってリュックに詰めてポストバスでサンモリッツ駅に向かう。

 ベルニナ・エクスプレスは、クール/ダヴォス/サンモリッツとイタリア領のティラーノを結びアルプスを縦断する絶景ルートです。高低差のある行程を山の稜線に沿って走るので車窓からの風景をのんびり楽しめます。

 クールからサンモリッツまでのアルブラ線の部分は、グレッシャー・エクスプレスと共通ルート。いくつものトンネルや橋を抜けて走っていきます。

 サンモリッツを出発すると、すぐ雄大なモルテラッチ氷河やベルニナアルプスが見えてきます。さらに列車はベルニナ峠最高地点(標高2,253m)を通過。今度はゆるやかに下りながらポスキアーヴォ、ティラーノへ向かいます。次第にイタリアらしい風景に変わっていくのを感じるでしょう。

 夏期にはバス便の接続によりティラーノからコモ湖を通り、ルガーノまで足をのばすことも可能です。

※国境を越えるのでパスポートを携行してください。

(スイス政府観光局ホームページより引用)

 サンモリッツ(標高1775m)駅からベルニナ特急に乗り込む。スイスパスが効くので切符などの購入の煩わしさは無い。 電車も日本と違って座れないことなどあり得ないみたいだ。 好きなところに1ボックス分占領して座る。
 
     定刻スタートした列車は先ずはなだらかな山すそを進む。

やがてモルテラッチ駅を通過

はるか彼方にベルニナアルプスの山々が見えてくる。

 途中、道路と併行するが、なんと自動車の方が圧倒的に早い! おいおいなんとかしてくれー。
こちらでは特急の意味が違うのか、まさに鈍行列車*注である。
*注 
"特急"の欧米鉄道用語を調べてみた。国により多少違いはあるが概ね次の通り。
  通常の列車とは違い、主要駅にだけ停車して速く走る「急行(Express)」の中でも、座席限定の、即ち座席指定の急行を  "Limited Express" といった。  忠実に訳せば「座席限定急行」。 これを「特別席急行」と訳し、略して「特急」とした。つまり「特」の字は「座席」に掛るのであって、「特に急ぐ」という意味の「特」ではない。(特別席だから料金も急行より高いのは当然である。)

前方の山は ピーツ・ラガルプ


ベルニナ ズオート駅を通過

 更にベルニナ・ディアヴォレッツア駅を通過。

 車窓の景色を撮り続けていたら、あたりをつけた ベルニナ・******の駅(A地点)に停車したので、ばたばたと荷物を纏めてここで降りることに・・・・・・。
しかしドアが開かない。何度かチャレンジしていたら開いたので降りた。(帰りに確認したら Bernina Lagalb であった。)

 この鉄道は単線なので結構すれ違い用に途中通過駅に停車するようだ。 道理でドアが開かない筈だ!

しかし、列車は私を残してつれなく発車してしまった。
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 近くのトレイル案内標識を見ると予定のオスピツオ・ベルニナ駅まで歩いて1時間半の道のり・・・・・・・・・(ーー;)

 しかも12mmレンズのキャップを座席に置いてきてしまった(・_・;)  あーあ。
 おーい、列車、待ってくれーー・・・・・(ーー;)


 意を決して次の停車駅オスピツオ・ベルニナまで線路沿いに歩き始める。

(黄色丸印は主な撮影ポイント。)

 途中、トレイルに入るが、これがなかなかいい眺めである。

前方の雪山がベルニナアルプスの主峰ベルニナ山の雄姿である。
 放牧した牛君たちに出会う。のどかな風景だ。カウベルもカランカランと朴訥な音色である。
 



 雪をかぶったベルニナ山(標高:4,049 m)をバックに

 ちょうどいい撮影ポイントを見つけて、友人が作ってくれた持参の"梅干のおにぎり"で昼食、待つことしばし、やがて後続の列車がやってきた。 背後のピーツ・ラガルプとの対比が素晴らしい。

荒々しい山すそを近づいて来る。

 目の前を通過、"おーい乗せてくれー"とは今回は思わなかった。
 やはり列車撮影は乗っていたのでは撮れない。 じっくりポイントを決めて待つのが常道なり。

 どんどん 遠ざかる列車、これこそ狙ってた風景の一つだ!

     帰りの車窓から撮影ポイントを・・・・・・・・・・


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