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忍野八海(その2)

春の陽光

忍野八海は8つの湧水池・出口池、湧池、お釜池、濁池、底抜池、鏡池、銚子池、菖蒲池から命名されたようだ。

"霊峰富士の胎内より湧き出でる八つの泉は、昔から「神の泉」と崇められ、いくつもの「伝説」が語り継がれています。

 忍野八海は八つの湧水池から成っています。その昔、忍野村は「宇津湖」という湖だったそうですが、延暦に富士山が大噴火し、そのとき流れた溶岩流によって、湖は山中湖と忍野湖に分かれてしまいました。忍野湖は富士五湖と関連する一つでしたが、川の浸食や掘削排水のため枯れてしまいました。忍野八海は、その時残った富士山の伏流水の湧出口の池として、今日存在しています。

 富士山に降り積もる雪解け水が、地下の不透水槽という溶岩の間で、約80年の歳月をかけてろ過された澄みきった水。美しく神秘的であり、移り変わる四季に彩られた富士を水面に映し込んだ姿は、訪れた人々に、水本来の姿と護るべき美しさをそっと訴えているようにも感じられます。

 水質・水量・保全状況・景観の良さから、昭和60年に、全国名水百選に選定されています。また、新富岳百景選定地でもあり、国の天然記念物にも指定されています。"
(山梨県南都留郡忍野村公式ホームページより)


なお、右の「はんのき資料館」近くの大きな池や池本荘の前面にある「中池」などは人工池とのこと、これだけ人の手をかけると水系も乱れて環境破壊を起こしかねない。

景観保持しながら環境破壊をしないように開発を進めてほしいものである。


しかし、忍野のよさはその池ではなく、そこから流れ出て河口湖(?)へと流れてゆく川べりのすがすがしい景色にある。

今回は富士と清流をテーマにチャレンジしてみた。


人工的に作られた創作美が伺える風景。


忍野の一番好きな風景。すがすがしい清流のそばで青々と息ぶく草花がみごとなコントラストを見せる。

ところどころにかかる木橋も柔らかな雰囲気を醸し出す。

小川の両側の桜もまだ少し花を残し、桃のピンク色とあいまっていい雰囲気である。


午前9時を過ぎるとあちこちの野焼きの煙が立ち昇り霊峰富士も煤けて来てしまう。

綺麗な富士を期待するなら早い時間帯に訪れる必要がありそうだ。


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