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- 醍醐寺の桜 -

その1 仁王門



 京都でも屈指の大寺院で、真言宗醍醐派総本山として、全国に1000の末寺を持つと言われている醍醐寺は貞観年間(859〜77) 理源大師が世俗を離れて真の仏教を悟ろうと上醍醐に小堂宇を建立したことに始まる。

 笠取山全山が寺の境内になっている醍醐寺は、山上の上醍醐寺、山裾の下醍醐寺に分かれており、堂宇の多さと寺域の広さでは、洛南随一の大寺といわれている。

 山岳道場の名の通り、上醍醐の頂上へは1時間ほどかかる。山上の准胝堂は西国三十三ヶ所巡り第11番札所で、他に、如意輪堂、薬師堂(国宝)、五大堂、霊水「醍醐水」の源の井戸など、上醍醐には見どころが多くある。

 下醍醐もまた、名所旧跡の宝庫で、京都府内最古の五重塔(国宝)のほか、三宝院、霊宝館、金堂、御影堂などがあり、金堂には鎌倉時代の薬師三尊(国宝)が安置されている。

 上醍醐、下醍醐合わせて8万坪の境内には約2000本の桜が植えられていて、花見の名所としてもよく知られており、かつて豊臣秀吉が家子郎党を引き連れて 「醍醐の花見」を催したことで有名。


 早朝のため、まだ開門していない。境内をぐるり散策してみる。

正面は仁王門(西大門)で豊臣秀頼が金堂の再建の後、1605年に再建したもの。


 仁王像(重文)は、平安後期の1134年に仏師勢増・仁増によって造立された尊像。

 体内の墨書、納札等に南大門から移された経緯などがかかれているそうな。

 

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