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室生寺 (その1)

 伊勢市から伊勢自動車道 勢和多気IC(A点)を出て室生寺(B点)を目指す。

 カーナビで設定すると国道368号線から369号線を経て県道28号線を走るルートを指定された。

 そのまま走ってゆくと途中よりどんどん道幅が狭くなり、ついに車1台がやっとのところが延々続き、時たま対向車があるとどちらかが下がって退避せねばならぬ状態、まさに酷道であった。

 室生寺にもいつもの大野寺からの道と反対方向から山道をよろよろと入っていった。

 今(3月7日)はオフシーズンで人出も殆ど無く静かな 女人高野であった。
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 大和平野の東方、奥深い山と渓谷の続く室生のあたりの一帯は、太古の火山活動によって形成された一種幻想的な場所で、その中心が室生山。

 室生山は円錐形の神山で、ここに奈良時代の末期、皇太子の山部親王(後の桓武天皇)の病気平癒の祈祷をして優れた効果があったことから国家の為に建立したのが室生寺。

役の行者の開創、弘法大師の再興とも、興福寺の高僧賢きょうの創建とも伝えられている。

 以後室生寺は、興福寺の法相宗を始め天台・真言・律宗などの高僧を迎え、山林で修行するかたわら各宗を勉学する道場として、仏教界に大きな役割を果たした。

 また奥深い深山という室生寺の環境は、密教の道場にふさわしいことなどから、次第に密教的色彩を強めた。
 真言密教の根本道場である高野山が、厳しく女人を禁制したのに対し、室生寺は女人にも開かれた道場『女人高野』として広く親しまれるようになった。

シャクナゲに代表される花の寺としても有名。

太鼓橋




境内図


仁王門

鎧坂と金堂 (2003年4月)

鎧坂にも手摺が・・・・・・・・・
(2012年3月)

弥勒堂
金堂前庭の左手にある三間四方のこの堂は、興福寺の伝法院を受け継いだと伝える鎌倉時代前期の建築。

 

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